扉や内装
狭問の扉は鉄製で黒漆を塗っているから、これまた後年の城郭や土蔵で普通に見られる塗籠の扉とは異なります。
内装に至っては土壁や外壁リフォームの存在など、右の記述からは片鱗も窺うことはできません。
いずれにせよ、『信長公記』から総塗籠式を想像することは全く不可能です。
一方、当時この城を実見したヤソ会宣教師の報告は次のように記しています。
塔(著者註・天守のこと)は七層楼で内外共に驚くべき構造です。
内部の彫刻は悉く金で、甚だ巧に色彩を施してあり、外部は各層違った色で塗り、或は白色で、日本風に黒漆を塗った窓を備え、或は朱又青のがあり、最上層は金色です。
此塔もその他の家屋も皆世界中で最も堅牢なる青い瓦で覆い、其前面には金を被せた円形の頭があります。